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Robotics Education Conference 2023 講演概要

◇LIMO and ROS2 Edu Kit(本講演は英語で講演いたします)
  AgileX Robotics社 Technology Application Center Technical Support Engineer Jean Luo

LIMOは、AgileX Robotics社が開発した4つの車両タイプの可変できる世界発のROS開発プラットフォームロボットです。LIMOは、ロボット教育に最適なプラットフォームですが、機能開発や製品開発にも活用させています。その革新的な設計で、LIMOは、差動輪型、アッカーマン型、クローラー型、メカナムフォイール型の4つの車両タイプに簡単に切り替えができます。仮想環境とも組み合わせることで、様々な状況でのシミュレーションでの教育やテストを素早く行うことができ、ROSを使った包括的な自律走行機能を実現することができます。

ROS2 Nav Kitは、AgileX Robotics社が開発したROS2の研究開発および教育を目的としたエントリーキットです。高性能な計算ユニット、3D LiDAR、深度カメラ、その他のセンサーを搭載しており、移動ロボットの動作制御、通信、地図作成、自律走行などのアプリケーションを実現可能です。教育開発や製品開発プロジェクトの事前研究のための、ROSの2次開発の実験プラットフォームとして使うことが出来ます。

本講演では、LIMOやROS2 Edu Kitが、どのようにロボティックス教育に活用できるかをご紹介させていただきます。

 

◇スカラー型産業用ロボットアームを用いたPBL型実習の実施
  大阪公立大学工業高等専門学校 メカトロニクスコース 講師 安藤 太一

本講演では、大阪公立大学工業高等専門学校4年生を対象に、スカラー型産業用ロボットアームを用いたPBL型実習の内容と、その成果を報告する。実習では、グループごとにロボットアームの手先を設計・製作し、毎年変更されるテーマとルールに沿ったロボットハンドを半年間で開発する。成果報告は文化祭で行い、アンケートや教員・企業による評価を受けることで、実習の効果と改善点を検証する。

 

◇ROS新時代に向けて
  東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 名誉教授 田胡 和哉

社会での認知が高まり、ROSの利用に関して新たな段階に入ったと言える状況です。研究段階を超え、インターネットのような社会基盤化に向けた、競争、差別化の段階が始まったとも言えます。これへの一つの対応として、非専門家でもROSによるロボットを使いこなせるようにするツールの開発があります。ロボット自体の認知能力の向上を図ることによって、使いやすいロボットを実現することを目的としたプロジェクトを紹介します。

 

◇DOBOT educational products and global user stories(本講演は英語で講演いたします)
  DOBOT社 Overseas Sales Department Deputy Sales Director of APAC Grace Gao

2016年にDOBOT Magicianがリリース以来、全世界の教育機関や企業のロボティックスの基礎教育のツールとして、DOBOT Magicianは活用されてきました。本講演では、DOBOT Magicianを中心としたDOBOTの教育用ロボットアームのラインナップと新製品を含む製品戦略と全世界での利用事例を紹介します。

 

◇小型ロボットアームを使用したAI教育
  山梨大学 工学部 メカトロニクス工学科 准教授 牧野 浩二

AIによる情報の高度化が目覚ましい。これをロボットに組み込むための試みが行われ、今後の工業分野の発展には深く利用されることが予想される。そのようなAI×ロボット時代を見越し、小型ロボットアームを対象としてAIを組み込むための導入教育を実施している。本公演では昨年度実施したDOBOT Magicianに物体認識ができるAIを組み込んで動かす実習について紹介する。

 

◇RT(Robotics Technology)の活用によるラボラトリーオートメーション
  一関工業高等専門学校 未来創造工学科 機械・知能系 教授 藤原 康宣

近年研究室や実験室での作業の自動化,いわゆるラボラトリーオートメーションに関する研究が活発化しています.私どもの研究室では地域企業や大学と連携しながらRT(Robotics Technology)を活用したラボラトリーオートメーションシステムの開発に取り組んでいます.本講演では市販の小型ロボットDobot Magicianによるラボラトリーオートメーションシステム開発の事例について紹介します。

 

◇ロボットSIer育成のためのDOBOTを活用したPBL授業
  室蘭工業大学 創造工学科 機械ロボット工学コース 助教 藤平 祥孝

室蘭工業大学機械ロボット工学コースでは,昨年度からDOBOT Magician Liteを活用したロボットSIを体験するPBL授業を新たに実施しています.クラフトボックス組立を自動化するという課題を与え,自動化システムの構想,設計,製作,テストについてグループで取り組む授業になります.本講演では,Magician Liteの授業での活用方法,また導入して良かった点/課題点等について紹介します.

 

◇大学のロボット系研究室における新人教育でのDobot Magician活用
  筑波大学 理工学群 工学システム学類 教授 相山 康道

私どもの研究室では産業用ロボットを利用した研究を行っています.配属されたばかりの学生がいきなり触るのはハードルが高いため,新人教育として,Dobot Magician,Raspberry Pi,Jetson Nano,カメラ等を使って,ROSによるロボット制御や,画像処理,その他3Dプリンタ等研究室内の様々なツールの使い方を学んでもらっていますので,それを紹介します。

 

◇DOBOT製品活用の背景と活用事例
  有限会社土橋電機 テック・アカデミア 代表取締役 土橋 弘晃

弊社は工場の機械やロボットの自動制御システム事業を行っております。
最近では高等学校のプログラミング教育を行い、高校生を主体に地元の産業フェスにも参加しております。産業フェスでは「小学生から社会人、企業を繋ぐ」をコンセプトに小学生はブロックロボット、高校生はDOBOTmagician、弊社はDOBOTMG400を使用しチロルチョコを搬送しながらに2種類のラベルを貼り所定の場所に振り分けるデモ機を展示しました。

 

◇Dobot Magician を活用した非機械系学科におけるロボット演習事例
  佐世保工業高等専門学校 電子制御工学科 教授 前田 貴信

情報・電気電子工学系の学科における、ロボットアームを題材としたプログラミング・論理回路などの応用を学習する実践事例を紹介する。実験・実習にロボットアームを活用し、低学年時にアームの操作や簡単なプログラム作成、高学年でPLCと連携した生産システム構築というように系統立てて学習している。情報技術の適用分野としてロボット応用や生産システム開発などがあることを体験することでキャリア教育にも活用している。

 

◇産業用ロボットオペレーター育成事業「ロボメイツ」
  株式会社エアグラウンド 代表取締役 畠中 裕介

産官学連携の産業用ロボット人材育成事業「ロボメイツ」の活動実践報告。高校で授業を行い、キャリアおよびIT教育の観点から、産業用ロボット活用例の動画上映や、DOBOT Magician Liteを活用したプログラミング、ロボット工作を実施。学んだ高校生たちと一緒に教材を開発し、小学校で子どもたちにロボット授業を行った。産業技術短期大学の教授や学生と共同開発中の教育用ロボット「あまロボ」についても紹介する。

 

 

 

 

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